寝ている時に以下のようなことを言われたことがある方は、睡眠時無呼吸症候群かもしれません。
いびきはおおむね心配のないものから、注意が必要なものまであります。注意が必要なのは、寝ている間に呼吸も止まっている、眠りが浅いために昼間に強い眠気を感じるものです。
SASは不整脈や心不全の原因になると言われており、高血圧や糖尿病などの生活習慣病を合併することが多いです。重症の方は寿命が短くなり、治療をしないと7~8年後には20~30%の方が死亡すると報告されています。その死亡原因の多くは心筋梗塞や脳梗塞です。また、昼間の強い眠気から、交通事故もおこしやすくなります。
肥満、それ以外にも短い頚、小さい顎、大きい舌、扁桃肥大で気道が閉塞して、空気の流れが妨げられるのがSASの原因となります。
自宅へ検査機器を貸し出しますので、自分で装着して2日間眠り、郵送で解析センターへ返すだけです。
2週間ほどで解析結果が出ます。何種類かのセンサーを装着しますが、痛みを感じるものではありませんので、ご安心下さい。
器械からホースを通して鼻マスクへ空気を送り、その圧力で舌を持ち上げ気道を確保します。もっとも治療成績が良く、合併症の予防と生命予後の改善が証明されています。この器械は健康保険でのレンタルとなり、定期通院が必要です。
(保険3割負担の場合)
検査や治療にかかる費用は以下の通りです。この他に診察料などが加算されます。
診察時に保険を使用してお支払い頂きます。
簡易検査 | 約2,700円 |
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精密検査(終夜睡眠ポリグラフ検査PSG) | 約12,000円 入院で行うと約30,000円 |
CPAP療法(月額支払い) | 約4,000円 |
*上記は閉塞性無呼吸についてで、中枢性無呼吸とは異なります。中枢性無呼吸は心不全や心房細動、脳卒中の治療が優先されます。 まずはご自分のいびきの程度を調べてみませんか?心当たりがある方はご相談下さい。