副鼻腔気管支症候群

副鼻腔気管支症候群(ふくびくうきかんししょうこうぐん)は鼻と気管支の両方に炎症がおきて、痰がからんだ湿った咳が続く病気です。咳喘息、アトピー咳嗽に次いで、長引く咳の原因として頻度が高いです。

▍症状
副鼻腔気管支症候群の症状として以下のようなものがあります。
・ゴホゴホという湿った感じの咳が出る
・黄色~緑色で粘り気のある痰が出る
・鼻水が出たり、鼻水が喉の方に落ちたりして、いつも痰がからんだ感じがする
・痰がからんで咳払いをしたくなる
・蓄膿症(慢性副鼻腔炎)にかかったことがある

▍特徴
鼻から吸い込んだ空気が通る道を鼻腔といい、鼻腔はそのまま気道へとつながっています。副鼻腔は鼻腔に接して左右と後方に広がった空洞のことで、前頭洞、篩骨洞、上顎洞、蝶形骨洞があります。副鼻腔気管支症候群は、慢性の気管支の病気と慢性副鼻腔炎を同時にわずらった状態です。

▍治療
マクロライドと呼ばれる種類の抗菌薬を使用します。マクロライドは徐々に効果があらわれるため、効果の判定には4週間から8週間を要します。その他には、痰を切る薬を併用することもあります。